2021.02.01
【大阪本町】オンライン支援者セミナーを開催しました!
こんにちは、ミライエ大阪本町スタッフの内田です。
今回は当事業所主催で実施しました支援者セミナーについてレポートいたします!
当事業所の利用者さんの話を聴くと、成長期に身近な人から虐待や暴力を受けた例が少なくありません。
その体験が大きな心の傷となって自己肯定感が健全に育たず、対人コミュニケーションや就労の場面でのつまずきとなっています。
また被虐待児は発達障害に似た強いこだわりや特徴をもつこともあり、
虐待が彼らの生きづらさに与えている影響は小さくないといえます。
そこで当事業所では、虐待と精神障がいの関係に着目し、1月15日(金)の午後、関係諸機関の支援者を対象に、今後の活動の一助にしていただくべくオンラインセミナーを開催しました。
当日は、ミライエが普段お世話になっている相談支援事業所、メンタルクリニック、A型作業所、グループホーム、企業、教育機関のキャリアセンターなど他方面からご参加いただきました。
講師は、児童心理治療施設で被虐待児のカウンセリングを担当されている臨床心理士、野々村一也先生です。
先生は同施設勤務の傍ら滋賀県臨床心理士会の理事も務め、長年、発達障がい・情緒障がい・被虐待児の臨床に携わってこられました。
先生は次のような内容についてお話しくださいました。
- ・被虐待の影響とその対応
- ・アタッチメント(愛着)について
- ・PTSDとトラウマ治療の基本
- ・被虐待児を就労移行支援事業所に送る立場として知っておいてほしいこと
被虐待児と向き合ってこられた先生だけに一部悲劇的な内容も含まれていましたが、参加された皆さまそれぞれに関わってこられた方々のお顔を思い浮かべながら、お話を聴いていらっしゃったのではないでしょうか。またスタッフ自身も自分の成育歴に照らして、自己理解につながった面もあると思います。
参加者の皆様からは、
- ・大学の研究者等と違い、臨床の場で実践されていることが伝わってくる内容でとても参考になった。
- ・アタッチメントについてよく理解できた。とても大事なことばかりでした。
- ・色々な事例や症状を知ることができたし、支援のやり方とそのNG事例も知れたのでとてもよかった。
等々、好評を得ました。
ミライエ大阪本町事業所として初めて開催する支援者セミナー、多々至らない点はありましたが、この経験を糧に次回につなげたいと思います。お忙しい中、お集まりいただいた皆さま、誠にありがとうございました!