採用受け入れ企業インタビュー
お願いしたい業務がその方の特性と本当にマッチするのかを考える事を大切にしています。
浜理薬品工業株式会社
ご担当者 様
https://www.hamarichemicals.com/jpn/home/
1948年創業、大阪に本社を置き国内外に拠点を構える浜理薬品工業様。
初の障がい者雇用でミライエの利用者さんを採用していただきました。今回は障がい者雇用を始められた前後のご感想等もお伺いしました。
正確な知識を身に着ける姿勢が、採用する側に非常に重要であると感じています。
御社にとってOさんが初の障がい者雇用であると伺いました。障害者雇用を始めるにあたって、最初はどのようにお考えでしたか?
お一人ごとの特性に合わせた配慮ができるのか?、勤続し続けたいと思える職場環境を提供できるのか?が一番気になっていました。
以前は、その人ごとに配慮する特性が膨大にあるのではないか、という考えから、配慮事項にネガティブなイメージを持つこともありましたが、インターンシップの受け入れなどを通じて『その方をよく見て特性や配慮すべき事項をとらえる事』が重要だと感じました。
その結果、『障がい』と言っても様々で、通常の新卒採用、中途採用で採用する方たちとあまり変わらない、という印象です。もちろん、配慮すべき特性はありますが、その人と時間をかけて接して、『本当に求めていることが何か』、『お願いしたい業務とマッチするか』、『提供する職場環境で活躍する人材を見極める』という点は変わりないのかな、と思います。
そのためには、その方が持つ特性や疾患について、正確な知識を身に着ける姿勢が採用する側に非常に重要であると感じています。
Oさんを採用して、周囲(配属部署)の変化はありましたか?
いい意味で特になく、上手く職場に馴染んでいただけた、という認識です。特性に関する配慮においては、特性の事をどこまでの方に話してよいかご本人の意思を確認したうえで、直接かかわる担当者複数名にのみ伝えました。
それ以外の社員はあまり構えて接してもらいたくなかったため、『Oさんにして欲しい事、して欲しくない事』を具体的な箇条書きにして伝えました。
ミライエの利用者さんを採用してくださった決め手はどんな点でしたか?
きっかけは、ハローワーク主催のセミナーからでした。
初めての障がい者雇用ということで、障がい者の方の特性や疾患については『付け焼き刃での知識』でしたので、就労移行支援事業所の専門スキルをお持ちの方に間に入ってもらう事で、お互いの理解が不十分なところからくるコミュニケーションのズレを『調整』してもらえると思ったからです。
実際に採用していただいた感想はいかがでしょうか?
ご本人のお仕事ぶりとしては、直接やり方を教えた業務はすぐに覚えていただきました。また、色々な業務をお願いしていますが、難なくこなしていただいている印象です。
特に素晴らしいと思ったのは臨機応変な対応をしていただけることです。お願いしている清掃箇所が突然の来客などでスケジュール通りに清掃できない事も複数回あったのですが、臨機応変にご自身の判断で清掃順序を変えてご対応いただけました。
ミライエさんには定期面談や定期面談が終わったあとの経過連絡などきめ細かなフォローをして頂いています。Oさんは勤続2年以上になりますが、ここまで勤続いただけたのはミライエさんのきめ細かなフォローがあってのことだと実感しています。
障害者雇用について、今後はどのような考えをお持ちでしょうか?
その方の特性を活かして活躍いただける実例ができましたので、事務系や事務+清掃でもう1名ずつ採用したい考えがあります。ただ、最近はRPAやDXなど人がやっていた作業が機械に代わったり、作業自体がなくなったりなど、今まで以上に『業務の切り出し』が難しくなってきていると感じます。
そのため、今までよりさらに、ミライエ様のような就労支援事業所やハローワークのような行政サービスの有効活用が重要になってきていると感じております。