採用受け入れ企業インタビュー
知らないうちにすれ違いが起きてしまったと思う場面でも、定着面談を重ねることでクリアになったのかなと思います。
大阪市中央区にて、ホテル・旅館や飲食店業、ドミトリー施設の所有・運営を中心に幅広く業務を展開されている関電アメニックス様。
ミライエ卒業生のMさんの採用に至ったきっかけや、現在の働き方。また採用の際に重視している点を人事部の菅澤様にお伺いしました。
- コミュニケーションを取りながら、積極的に業務に取組んでいただいています。
- 菅澤様、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
- まず、御社の障がい者雇用の状況を教えていただくことは可能でしょうか?
- ありがとうございます。6名の方々はそれぞれ違うお仕事をされているのでしょうか?
- 今回Mさんご採用いただいて、入られてからのご様子とか社内の雰囲気とかいかがでございますか?
- Mさんにも先ほどお話しをお伺いしましたけれど、非常に環境も良く周りの人たちがすごく明るくて、向上心があってっていうところがいいって仰っていました。彼が元々持っていた知識を活かせているのが、非常にやりがいを感じているんじゃないかなと思っている所もあります。
- 自分の状況を周りに知ってもらえる、自分を受け入れてもらえる環境を大事にされていました。そこをそうやって配慮していただいて非常に良い働きができるのかと。それは非常に感謝しているところでございます。
- ありがとうございます。また本人も自覚していますが、ちょっと無理しすぎるところがあり、そこをいかにブレーキをかけながらやるのかっていうところがあれば、安心してやっていただけるのではないかなとは思っています。そのあたりは見ていただいているので、助かっているところです。
- 障がいをお抱えの方を受け入れるにあたって、お互いに協力できる環境をつくっていくことが必要だと感じています。
- 個別にフィードバックしていただくことで、直接ではなくてもご本人がどう思っているか聞けて良かったです。
- 深い部分までお話いただき、ありがとうございます。ミライエでは6ヶ月間の定着期間という事で、ご本人と会社側と双方にお話をお伺いするのですが。
- 人材会社さんの場合は御社の中で様々ご対応されているんですね。ミライエでは双方の話を聞くことによって企業様にとっても利用者の方にとっても必要な支援になると思い定着支援という形で入らさせてもらってますが、何か印象に残っていることはございますか?
- 関係性を構築する上で、ステップを踏んでいくのは大切ですよね。
- 就労移行支援事業所を利用されている方の採用は初めてですか?以前もあったりしましたか?
- ミライエとして毎月お時間を頂いていましたが、こういったかかわり方でお忙しいなかでの時間などの調整はどうでしたか。
- 6ヶ月なり1年なり、そこの現場の責任者の方がその方を常に見ている形になるなら現場に任せるのはいい案だなと思います。もちろん採用後に担当者の方を含めて共有するのはいいと思いますね。
- 現場責任者の方の感覚。やったほうが結果的にいいと思うか、忙しい中で時間が取れないとなるか。
- 現場担当者の方にお任せってなったときは、経験と過去の事例などをお伝えいただいて、こういう時はこういう風にフォロー入れるといいですよとかを先にお伝えしておいて、今後の定着に繋がる配慮につなげていってもらえれば。もちろん、それを最終的に採用するかは現場責任者の方の判断になりますけども。
- ある事例なんですけが、働いていて気に入っているし会社は好きなんだけど、自分の今後を考えたときに懸念が多いという。それを経営者が知っていたら防げる可能性もあることだと思います。ですので、コミュニケーションラインを持たれるっていうのは離職防止にいいと思いますね。
- 面接でご自身の状況を言っていただけたのは、とても分かりやすく、受け入れ側も受け入れ体制作りができるかなって思いました。
- ミライエ、Mさんの 面接した時の感触はどうでした?
- そういう事を自分で発信できるというのが採用のポイントだったりするのですしょうか?
- Mさんが配属している部署での働きぶりとかはどうですか?
- ありがとうございます。採用の際ですが、どのような人材を求めていらっしゃいますか?
- これまで雇用された方は、基本的には人材紹介会社さんを使って採用されているのでしょうか?
- なるほどですね。ほかに何か受け入れにあたって、何か工夫されていることとか、気をつけられていることってございますか?
- そうなんですね。確かに業務が幅広い分やれる事っていうのが多岐に渡りますよね。
- 現在通われている利用者様にも、本日のお伺いした内容を共有できればと思います。本日はお時間いただき、ありがとうございました。
コミュニケーションを取りながら、積極的に業務に取組んでいただいています。
菅澤様、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
まず、御社の障がい者雇用の状況を教えていただくことは可能でしょうか?
はい、現在6名です。
ありがとうございます。6名の方々はそれぞれ違うお仕事をされているのでしょうか?
はい、そうです。本社管理部門から現場(ホテル等)まで幅広い分野で活躍いただいています。
今回Mさんご採用いただいて、入られてからのご様子とか社内の雰囲気とかいかがでございますか?
Mさんに関しては障がい者雇用枠で入社した事について、「周り方がどれくらい(自分のことを)知ってくれているのだろう?」という不安と隣り合わせでお仕事をされていたことがありました。
慣れない環境の中で私もできる限りお話しを聞いたり、メールのやり取りでフォローしたり、所属長に対しても相談内容を共有し、コミュニケーションをとりながら業務を進めてもらうようお願いしました。
今では不安も少なくなったご様子で明るくなられましたし、積極的に業務に取組んでくれています。
Mさんにも先ほどお話しをお伺いしましたけれど、非常に環境も良く周りの人たちがすごく明るくて、向上心があってっていうところがいいって仰っていました。彼が元々持っていた知識を活かせているのが、非常にやりがいを感じているんじゃないかなと思っている所もあります。
そうですか。良かったです。
自分の状況を周りに知ってもらえる、自分を受け入れてもらえる環境を大事にされていました。そこをそうやって配慮していただいて非常に良い働きができるのかと。それは非常に感謝しているところでございます。
同僚から「Mさんは作業が早い」と評価を得ています。
それに理解も早い。どういうものが必要か伝えると「それでは、ここまでしときましょうか」と先を読み業務を進めてくれる。「とても助かるよ。」と言ってくれているので、本当によかったなと思っています。
ありがとうございます。また本人も自覚していますが、ちょっと無理しすぎるところがあり、そこをいかにブレーキをかけながらやるのかっていうところがあれば、安心してやっていただけるのではないかなとは思っています。そのあたりは見ていただいているので、助かっているところです。
部署が違うので直接的ありませんが、背中でって感じですかね(笑)
同じフロアにいるのでお顔が見れますし、その点は安心しています。
障がいをお抱えの方を受け入れるにあたって、お互いに協力できる環境をつくっていくことが必要だと感じています。
ちなみにこの障がい者雇用自体、始めたのはいつからですか?
積極的に始めたのは、2017年頃からだと思います。
法定雇用率を意識し、採用業務から一元管理してやり始めたのが最初だったと思います。
取り組み始めて3年ぐらいでしょうか?障がいの理解や現場の橋渡しみたいなことがあれば教えていただきたいなと思います。
うまくいかなかったケースも、もちろんあります。
「障がいをお持ちの方=特別扱いをしなければいけない。」みたいな感じで思われていたこともありました。
実際に働いてみないとわからない部分があるので、受け入れをして出来ることからしていただくスタンスで取り組んでいます。
働いていただく際に人事としてどんなことが出来るとか、相談窓口があることをお伝えしています。
障がいの内容や、配慮事項を共有し、お互いに協力できる環境をつくっていくことが必要など感じています。
現場の方の温度差っていうのがなかなか難しいですよね。この温度差を埋めるのに何か工夫はされていらっしゃいますか?
そうですね。受け入れる側が共存することへの理解をしないといけないし、自分と全員一緒ではない、そうでない人をちゃんと理解しないと難しいと思います。
過去に退職された方がいらっしゃるのですが、その方にもっと何かできることがあったんじゃないかと、今でも考えています。
離れている事業部でしたし、私が全て理解しているわけではなかったので、事業部任せになっていた部分もあります。双方のコミュニケーション不足が原因の一つになっていましたので、そうなる前にもう少し何かできのではと思うとなかなか難しいですね。
届く範囲でしたら対応も変わったのかもしれませんが、なかなか難しいですね…。
こちらで採用して、配属するケースが多かったです。
現場への配属に関しては現場の方にも面接を一緒に同席していただいて、ご入社していただくという配慮が出来たらいいんですけどね。
個別にフィードバックしていただくことで、直接ではなくてもご本人がどう思っているか聞けて良かったです。
深い部分までお話いただき、ありがとうございます。ミライエでは6ヶ月間の定着期間という事で、ご本人と会社側と双方にお話をお伺いするのですが。
普段人材会社さんを利用しお雇いさせていただくのですが、その場合は営業担当や窓口担当の方が、入社後1ヶ月で連絡してきてその後なんの連絡もこなくなることがほとんどです。
人材会社さんの場合は御社の中で様々ご対応されているんですね。ミライエでは双方の話を聞くことによって企業様にとっても利用者の方にとっても必要な支援になると思い定着支援という形で入らさせてもらってますが、何か印象に残っていることはございますか?
ご入社すぐはMさんご本人も会社に対して遠慮なく言えるような環境ではないと思うので、最初は個別にフィードバックしていただくことで、直接ではなくてもご本人がどう思っているか聞けて良かったです。
本人と面談っていうのが一番良かったんですが、それができるようになるまでの間に情報をもらえたのも良かったです。今現在は普通にMさんと直接話ができるような関係が作れています。
関係性を構築する上で、ステップを踏んでいくのは大切ですよね。
6ヶ月間の定着面談がなければ、知らないうちにすれ違いが起きてしまったと思う場面でも、定着面談を重ねることでクリアになったのかなと思います。
就労移行支援事業所を利用されている方の採用は初めてですか?以前もあったりしましたか?
面談を6ヶ月間ご担当の方が来てっていうのはMさんが初めてですね。
アドバイザーの方とご連絡している方は採用させていただいていたのですが、その方もたまにメールが送られてくるような状況です。
ミライエとして毎月お時間を頂いていましたが、こういったかかわり方でお忙しいなかでの時間などの調整はどうでしたか。
Mさんの場合は本部だったので、私も面談の時間が取りやすかったです。もしMさんが別の事業部という状況だったら、また違っていたのかなっていう気はします。
現場に任せるのか、どうなのか。その時の人事の採用担当のかかわり方に関してはどうして行ったらいいのかは課題かなと思いました。Mさんに関しては特に問題はなかったかなと思います。
6ヶ月なり1年なり、そこの現場の責任者の方がその方を常に見ている形になるなら現場に任せるのはいい案だなと思います。もちろん採用後に担当者の方を含めて共有するのはいいと思いますね。
一番最初は本部の営業事務の人が入ってになるんでしょうけど、どうなんでしょうね。
Mさんは配属先が変わって今は私と同じフロアにいらっしゃるので、それは本当にいい形だったと思います。ですので、ほかのところになった時の、現場の月一面談を負担と思うか必要と思うかにもよると思いますし、難しいところかと思います。
現場責任者の方の感覚。やったほうが結果的にいいと思うか、忙しい中で時間が取れないとなるか。
障がい者雇用の理解の度合いによりますよね。定着に必要な機会ととるか、なんで障がい者の方だけ手厚くやってあげなければいけないとなるか、おっしゃる通り理解の度合いで変わるかもしれないですね。
現場担当者の方にお任せってなったときは、経験と過去の事例などをお伝えいただいて、こういう時はこういう風にフォロー入れるといいですよとかを先にお伝えしておいて、今後の定着に繋がる配慮につなげていってもらえれば。もちろん、それを最終的に採用するかは現場責任者の方の判断になりますけども。
あんまりしちゃいけないのかもしれないですけど、採用を担当している手前、他の事業部の所属の障がいをお抱えの方にも何かあれば言ってねと。本来は自分の所属の方から話が上がるんですけど、配慮の面だったりとか、事前の説明対応が違う事とかがあれば、採用担当している私に言っていただいたり何度かお電話いただいたりしています。
話をしやすいとか、言いやすいとか思ってくれているみたいなので、そこはいいのかなと思っています。
ある事例なんですけが、働いていて気に入っているし会社は好きなんだけど、自分の今後を考えたときに懸念が多いという。それを経営者が知っていたら防げる可能性もあることだと思います。ですので、コミュニケーションラインを持たれるっていうのは離職防止にいいと思いますね。
やっていこうと思います。
面接でご自身の状況を言っていただけたのは、とても分かりやすく、受け入れ側も受け入れ体制作りができるかなって思いました。
ミライエ、Mさんの 面接した時の感触はどうでした?
一番最初は、かなり緊張されていた印象があります。
ただ、社会人経験のある方でしたので、身だしなみとかご自身の考えとか、仕事に対する思いや、障がいをどのように受け入れて今後どうしたいとかっていう、自分のこれからのことをきっちり考えてらっしゃいました。
自身のこういうところはみんなに知ってもらうために、こうやっていきたいという思いというのをご本人から聞けたのは、すごく良かったです。
あとは、こういうことが苦手だとかこういう風にしてほしいというのを、ご自身の言葉で言っていただけたので、そこはとても分かりやすかったですね。
そういう事を自分で発信できるというのが採用のポイントだったりするのですしょうか?
ご自身の障がいをどういう風に理解をされていて、自分はどういうことが得意でどういうことが苦手かという、ご自身の障がい理解をきちんとされている方は、受け入れ側も受け入れの体制作りができるかなっていう気はしました。
Mさんが配属している部署での働きぶりとかはどうですか?
戦力として、Excelのマクロが組むことができるので助かっています。
それで入社早々プロジェクトの方に入っていただき、作業効率やスピード感を活かして一緒に働いてもらっています。
部署内ではちょっとしんどそうだなという時は、人より気にして声をかけるとかはしてもらっています。
ありがとうございます。採用の際ですが、どのような人材を求めていらっしゃいますか?
業種的にまず明るく元気で人が嫌いじゃない人が、うちは向いていると思います。
こう言ってはなんですが、第一印象の良い方。ファーストコンタクトの時の雰囲気やコミュニケーションですね。下手でもいいんです。ただ取ろうとする姿勢とか人のいう事を聞こうとする態度とか。
これまで雇用された方は、基本的には人材紹介会社さんを使って採用されているのでしょうか?
基本はそうです。
まだ私が人事に来る前は、ハローワークとかで求人を出していたこともあったようですが、今は人材紹介会社さんから紹介していただくことで、ある程度安心して採用できる環境を整えています。
なるほどですね。ほかに何か受け入れにあたって、何か工夫されていることとか、気をつけられていることってございますか?
弊社として幅広く事業展開をしていますので、お任せする業務を求人票に起こすのに凄く苦労する業態となっています。
色々なことを展開している事を正直に紹介会社さんに話しまして、求職者の方とうちの環境で、「その方が出来る事はなにがあるかな?」というのを担当者さんとコミュニケーションを取りながら、見つけていくようにはしていきたいなと思っています。
ですので、「こういう方いるんですけど。」というご紹介に対して、うちもこういう仕事あるのでと言った感じのやり方をさせていただき採用させていただいたケースもあります。
そうなんですね。確かに業務が幅広い分やれる事っていうのが多岐に渡りますよね。
そうなんです。
うちも障がいをお持ちの方がどんなことが出来るのかとか、例えば身体の方だったらこういう仕事、精神の方だったらこういう仕事っていうことで本当にいろんなことがありますので。できるだけ間口広くしようっていうのは意識していたかもしれません。
現在通われている利用者様にも、本日のお伺いした内容を共有できればと思います。本日はお時間いただき、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。