2022.06.10
【堺筋本町】就職までのステップ(5) 『 就労① 』
こんにちは!
ミライエ堺筋本町スタッフです!
いつもミライエのホームページとブログを読んでくださり、ありがとうございます!
6月も早くも中盤。
寒暖差も激しく体調を整えるのが難しい時期ですね。
さて!今回のブログは、就職までのステップ(5) 『 就労① 』編をお送りしたいと思います!
全6弾とお伝えしておりましたが、就労編が思いのほか長くなりそうなので、分割しお届けいたします…。
長くなり大変申し訳ありませんが、是非ともご一読ください!
(おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…)
企業実習などで発見した課題や、感じたことなどの情報をもとにご自身のやりたいことを精査し、就職活動に進みます。
ミライエでは応募書類の作成補助や添削はもちろん、面接時の同行なども行っております。
いざ、就職に向けて訓練を始めよう!となっても
・何をどのようにすればいいのかわからない…。
・就職に向けての目標はあるけど、自分一人では不安がある…。
など、「 就職に向けてどのようにスキルアップをしていくのか 」一人で考え行動していくのはなかなか難しいですよね。
この記事でもミライエではどのように訓練しスキルアップしていくのか、記載しておりますので、是非ともご一読くださいませ!
前回までのバックナンバーはこちらから!
「 就労 」とは?
自分の目標まで職業スキルアップができ、体調も安定していると見えてくる「 就労 」へのステップ。
でもミライエでは就職活動の前に、できるだけ「 企業見学と実習 」のステップを挟むことをお勧めしております。と前回の記事で書かせていただきました。
企業見学と実習に進んでいる段階ですでに就職活動はスタートしていますし、もし実習先でいいご縁があれば何も言うことなし!なのですが、実際のところ企業と当事者との間でニーズが合わないケースもあります。
また、企業見学や実習に参加せずに就職活動を進めていくケースも。
色々な 「 就労 」へのスキームがある中で、ミライエとしてどのようにして就職までサポートさせていただくのか、障がい者雇用で希望されていると言う設定でお伝えさせていただきます。
就労までのステップで用意したいこと
ズバリ!就労までに、準備したいこと。もっと言えば就職活動を始める前に準備しておきたいことは自分の「 取り扱い説明書(取説) 」の準備です。
自分の取り扱い説明書と聞くと、すごいものを作らねば…!と言うようなイメージを持ってしまいますが、そこまで固くならず「困った時にどうすれば助かるのか?」をスタッフと一緒に考えていくことが「取説」を作ると言うことになります。
実は、この取説が必要になる” ワケ ”があります。
それは、ミライエがオープンして多くの利用者さんが卒業し、企業担当者さんにお話をお伺いする中で、なぜ卒業生を採用したのか?という話がよく出てくるのですが、概ねまとめると下記のような3点の質問をし、企業としてもこの方なら一緒に働いていただけると確信したからとのことです。
- 会社が提示している勤務時間は働くことができそうか?
- 障がいについて、どこまでわかっているか?(説明ができるか?)
- 困った時への対処方法はちゃんと持っているのか?
この3点はどこの企業様にお伺いしても、面接の中で必ずと言っていいほど確認される内容です。
実際に、私が同席させていただいた面接の中でも上記3点が質問されていました。
なぜそんな質問をするのかというと、企業側としては入社前に障がい者雇用を進めていく上で、 当人への「配慮」 を考えていく必要があるからです。
「配慮」とは、
障がいの特性に対して働く上で必要な措置を行うことで、雇用の分野においては「改正障害者雇用促進法」をもとに義務付けられています。※ただし事業主に対して過重な負担を及ぼすこととなる場合を除く。
例えば、口頭指示での作業が苦手な方には、文字や図などでわかるようなマニュアルや指示書を作成するなどがそれに当たります。
そのため障がいの特性上、苦手なことに対して
- どのようにすれば、安心して働いてもらえるのか?
- どのようなことが困りやすいのか?
を知ることで、上記の例のような対応を検討することができます。
そのため、障がい者雇用においては自身の障がいがどのようなもので、どのようなことで困りやすいのか?などをうまく伝えられるように事前の準備がかなり重要になります。
また、検討できるほど情報がまとまっていないと不採用の原因にも繋がりますし、ここの部分の掘り下げが大切なものになってきます。
上記のような情報を伝えるために、自分の「取説」が必要となるワケです。
取説の準備の仕方
自分の取説が必要!と言いましたが、実はこれを一人で作るのはかなり難しいのです…。
これにも理由があり、自分が困っていることはわかるけど、原因や対策が自分の中ではわからない。解決の方法が検討がつかない場合や。
自分の中では困っていないと思っていたとしても、第三者が見た時に「それ、実は困りごとではありませんか?」といった、ケースがあるからです。
例えば、自分の中では「コミュニケーションが得意!」と思っていたとしても、実は自分がずっと話してしまっているような一方的な会話になってしまっていて、相手が疲れてしまうケースなどがこれに当たります。
この困りごとを発見・言語化・解決方法の模索を行うために、ミライエなどの就労移行に通い、日常訓練や実習などへ参加することをおすすめさせていただいております。
また、主観での言語化が難しくても、スタッフとの面談で話し合う中で思考を整え言語化でいるようになったり、スタッフから困っていそうなことを確認したり、それを確かめるために新たな訓練を重ねて解決方法をブラッシュアップすることが可能となってきます。
前述の職場見学や実習などで受け入れ企業からも、実習期間を通して自分の取説がわかりやすかったのかや、働く上での困りごとを別の角度からご提案いただく場合もあります。
このような第三者を入れて作った取説は、説得力のあるものになっていきますし、面接時にもお伝えする内容が明確になっている分、自信を持ってお伝えできる物になっているので、就職活動の際に有利に働いていくことになります。
いかがでしたでしょうか?
自分の取説は考え・作っていく過程が長い場合もありますが、自分の困りごとを言語化できるようになると、さまざまな場面でメリットがあります。
障がい者雇用前提のお話しでしたが、そうでない方もここを理解するだけで大きな違いがありますので、就職でお困りの方、自分の取説からミライエで一緒に考えてみませんか?
では、また次回もよろしくお願いします!
ありがとうございました。